指示を聞かない新人がいると困ってしまいます。
「新卒の新人なのに何様だ?」って感じですよね(笑)
もっと成長して独り立ちできたら自分の思い通りできるのだから、「ちょっと待ってください」とも思います。
そこで、指示を聞かない新人への心構えと対応方法を解説していきます。
この記事を読んで、言うことを聞かない新卒新人への接し方の参考にしてくださいね。
指示を聞かない新人への姿勢は?
小学生に接するように
指示を聞かない新人だけでなく全ての新人教育にいえるのですが、『小学生に接するように対応する』ことが大事です。
新卒の新人は身体は大きいですが、社会から見たら子供みたいなもの。
圧倒的に経験や知識が足りていないことも多いですし、行動も幼かったりします。
なので、子供のように接してあげたらいいんです。
その指示を聞かない新人さんのことを、子供のように思って接すると、「ああ、子供だから仕方ないな」とも思えたりします。
実は多くの教育担当者が「新人教育は子育てと同じ」と話しているんです。
このように接すると「子供と同じだから指示を聞かないで当たり前だなあ、じゃあどうしてあげようか」と、指示を聞かない困ったちゃんに対して腹を立てずにポジティブに考えやすくなりますよ。
話を聞いてあげる姿勢
指示を聞いてくれないと嘆く(なげく)前に、その新人さんと信頼関係を少しでも築けているかを考えてみるのもいいです。
そもそも信頼関係がないと、指示以前に話を聞いてくれかったりします。
そんな信頼関係を築くために、新人さんの話をしっかり聞いてあげる姿勢が大事です。
話をさえぎらずしっかり話を聞いてあげることで、新人さんの心も落ち着いたりもします。
「えっ!話を聞くだけでいいの?」と思われるかもしれませんが、話を聞いてあげることは人間関係を築く上でかなり効果的。
なぜなら、自分の話をしっかり聞いてもらえないことのほうが圧倒的に多いからです。
特に新卒の新人なんて、会社組織からしたら末端も末端。
組織の末端であることは新人さんも何となく感じています。
そうして、不安だから暴走して指示を聞かない可能性もあるんです。
そんな新人さんに話をさえぎらずしっかり聞いてあげるだけで、信頼関係を築きやすくなりますよ。
感情的に怒らない
新人教育には感情的に怒らない姿勢も大切です。
指示を聞かない新人さんを見ると、思わず感情的になると思いますが、グッとガマンです。
やっぱり感情的に怒ってしまう人から話を聞きたいと思わないもの。
新人さんは感情的に怒られたことばかり考えてしまって、実際の指示まで考えがいたらなくなります。
また、感情的になることはよくないことだと新人さんもわかっているので、新人さんに隙(すき)を与えることにも。
「あの先輩、感情的だからよくないよな」などと、新人さんは自分の立場を棚にあげて考えてしまうんです。
なので、感情的に怒ることはやめて、できる限り冷静に接するようにしましょう。
相手にあわせる
相手を責めるのではなく、相手にあわせてあげる姿勢も大事。
頭ごなしに指示していていても、指示を聞かないタイプの新人には効果が薄いことが多いです。
だって、そもそも指示を聞かないのですから(笑)
自分の感覚や考えを新人さんに押し付けて無理に変えようとしても、反発されるだけです。
新人さんには新人さんの事情があるし、育ってきた環境も異なります。
新人さんを無理に変えるのではなく、こちらがあわせる姿勢で接していきましょう。
「相手が新人なのにこっちがあわせるなんて…」と思ってしまうかもしれません。
でも、指示を聞いてくれず困った新人から変わらず、そのまま困った社員になってしまうより圧倒的にマシです。
繰り返しますが、その新人さんを子供だと思って、こちらが柔軟にあわせてあげましょう。
自分の新人時代のことを思い出す
自分の新人時代のことを思い出すのもいいです。
どうしても今の自分と比べてしまうものですが、「かつての自分も先輩の指示をちゃんと聞いただろうか?」と自分に聞いてみてください。
意外とちゃんと聞けてなかったことも多くないですか。
聞いていたとしても、別のことはちゃんとできていたのでしょうか。
おそらくはいたらない部分も多くあったと思います。
このように自分の新人時代のことを思い出すと、謙虚な姿勢でその新人さんと接してあげやすくなります。
また、かつての自分がモチベーションあがった例なども思い出すこともあるでしょう。
そうすると、今の目の前の新人さんへのアプローチで活かせることも思い出せるかもしれませんよ。
新卒で言うことを聞かない場合の対応方法は?
相手の良い部分を褒めつつ、コントロールする感じ
その新人さんが指示を聞かないということは、プライドが高い可能性も大いにありえます。
プライドが高いとまで言わなくても、ある程度は自分に自信があるのではないでしょうか。
そんなプライドが高い相手には、褒めるといいです。
プライドが高い相手は、褒められることは大好きだったりします。
その新人さんのプライドの高さを利用して手のひらで転がす感じです(笑)
また、その新人さんに注意が必要なタイミングもあるとは思いますが、そのときも先に褒めてから注意してあげると素直に聞いてくれやすくなります。
やっぱり人間は否定だけされると反発するもの。
特にその新人さんはプライドも高くよけいに反発もしやすいです。
そこで、
「〇〇する姿勢はとても良かった(褒める)」
↓
「ここを直すとより完成度があがったよ(注意)」
的な流れでその新人さんを上手く手のひらで転がしてあげましょう。
手本を見せてあげる
新人さんが指示通り動いてくれないのは、イメージがうまくできていない可能性もあります。
そんな場合は、実際に手本を見せてあげるのもいいです。
指示ではよくわからなくても、実際の自分の行動を見せると実感しやすくなるもの。
手本をしめして、新人さんのイメージ構築を助けてあげましょう。
しかし、ときには手本をしめすなんて、新人さんを育てるのは本当に大変ですね(笑)
自分の指示の情報不足の可能性も
新人さんが指示通り動かないときは情報が不足しているだけということもあります。
新人教育だけに集中できたらいいのですが、目の前の別の仕事もあって、そんなわけにはいかないですよね。
そうすると、親切に指示を出したつもりでも、情報として足りないことも。
なので、自分が伝えた指示をもう一度見直してみることも有効だったりします。
自分が出した指示を整理するには、
- なぜ(WHY)
- 何(WHAT)
- どうすれば(HOW)
- いつ(WHEN)
- どこで(どんな場面で:WHERE)
- 誰(WHO)
などであらためて考えてみると、伝えていない情報が整理できたりもします。
もしかしたら「わからないことがあったら聞きにこい」と思うかもしれませんが、新人さんは新人さんなり様々な事情があるものなんですよ。
下の記事は新人さんがわからないことを聞いていこない理由や対処方法を解説しています。
下の記事もあわせて読んで、新人教育に役立ててくださいね。
質問して深く考えさせる
その新人さんはそもそも指示の意味をわかっていないから、指示を聞かない可能性もあります。
そんな場合は、その新人さんに「なぜこの指示をだしたのか」を考えてもらうのもいいです。
考えた上で納得してもらうと、その新人さんも指示を守りやすくなるもの。
なので、指示の意味を質問して新人さんに考えてもらいましょう。
あぁ、本当に新人教育って気長な姿勢が必要ですねぇ(笑)
特殊な事例かもしれないけど、態度が本当にひどい場合は
これは特殊な事例かもしれませんが、そもそも普段の態度がおかしい新人さんも中にはいるものです。
新人さんによっては、指示を聞かないだけでなく、
- 指示を聞かないことを指摘すると「パワハラ」と主張
- 自分の言うことは聞かないが上司の言うことだけを聞く
- まわりの人と徒党を組んであることないことを言う
などのひどい態度をとる新人もいます。
(社会には本当にいろんな人がいるもんです。)
そんな場合は上司と真剣に相談したほうがいいです。
上司と相談することで、自分はちゃんとやっているとアピールもできますしね。
もしかしたら上司が頼りないケースもあるかも知れませんが、そんな場合も誰かに相談して自分一人で抱えないようにしましょう。
直属の上司以外にも、
- その部署で力がある同僚
- 上司の上司
- 人事
など相談できる人はいるはず。
指示を守らないだけでなく、そもそもの態度が悪い新人さんのことはチームで考えるべき事例です。
こんな新人はほっておいても自滅することが多いのですが、自滅するまでの心労が大変すぎます。
決して一人で抱え込まないようにしましょう。
まとめ
新人さんが指示を聞かない場合の姿勢と対処方法を解説しました。
会社には会社のルールがあるので、「頼むから聞いてください」って感じですよね(笑)
この記事が指示を聞かない新人さんへの対処に少しでも役立てば幸いです。
下の記事は新人さんがふてくされるような態度をとった場合の対処方法を解説しています。
新人教育について役立つことも多く書いているので、よければこちらもあわせてお読みくださいね。
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