日本人って海外に比べると行列好きのイメージがありますよね。
実際自分のことを思い浮かべると、いろんな場面で並んだりしています。
そんなふうになぜ日本人って行列好きなんでしょうか?
そこで、この記事では日本人が行列好きな理由をまとめてみました。
日本人は行列好き?なぜなの?
日本人は他人の評価や行動を…
日本人は他人の評価や行動をみて動く人が多いです。
何というか他人がどういう行動するかを、自分の行動指針にしているとも言えます。
例えば、食べログなどのグルメサイトを確認して店に行くのもそうです。
だからこそ、日本人は行列に並ぶんですね。
- 「多くの人が並んでいるのだから、自分も並んでも別にいいか」
- 「たくさんの人が並んでいるのだから、私が並んでもおかしくないよね」
と行列に並びます。
確かに私もこんな思考をします。
行列自体は別に好きでもないし、むしろ嫌なことも多いのですが、並んでいたら「こんなものかな」と並んでしまいます。
私は、ザ庶民って感じですね(笑)
ちなみに、これは『同調行動』とも言われます。
同調行動とは、『まわりの意見や行動にあわせて、自分も同じような行動をしてしまうこと』です。
自分の選択に自信がないから
自分の選択に自信がないから、行列がある店などに並ぶということもあります。
確かに行列ができていたら、料理店だったら美味しそうに見えるし、その他の店だったら価値が高そうに見えます(笑)
でも、自分の選択眼に自信があるなら、そもそも行列などを見なくても選べるはず。
そんな自分の選択が自信がないということは、『個性を発揮しにくいということ』でもあります。
もし「個性を思う存分発揮できるなら、自分の好きな物を選択したらいいだけですし。
個性を発揮しにくいのは、社会の雰囲気もありますし、各個人の人間性もあるでしょうね。
確かに海外に比べてぶっとんだ個性がある人も日本には少ないようにも思います。
その分、お互いのことを理解しやすく共感をしやすい民族ではあると思うので、いい部分もあれば悪い部分もあるということでしょうか。
私個人的には日本ではありえないような海外のぶっとんだ事件報道などを見ると、日本で生まれてきてよかったとも思います(笑)
バンドワゴン効果にのせられてしまっているから
日本人が行列に並んでいるのは、バンドワゴン効果にのせられてしまっているからとも言えます。
バンドワゴン効果は行動心理学の用語で、ある商品や物事を多くの人が支持しているとき、その商品や物事の支持がよりいっそう高くなる効果のこと。
勝ち馬にのるとか、時流にのるとかもバンドワゴン効果ってやつですね。
でも、日本人はこのバンドワゴン効果による企業のマーケティングにのせられてしまっていることが多いように思います。
上でも少し触れましたが、多くの日本人は、行列ができているのだから良いものだろうと判断してしまいます。
これはまさしくバンドワゴン効果なんですが、その人間の心理的な特徴を利用している企業や店もあるんです。
率直に言うと、わざと行列をつくる店もあったり(笑)
- 店をあえて狭くする
- サクラを並ばせる
- サービス品を配って店内を人であふれさせる
- 流行っている店舗の様子をテレビで流してもらう
などのことをやって、よく繁盛しているように見せるんです。
確かに行列や店の混雑を見た人からすると、繁盛しているように見えるので、「美味しいかも」「価値あるかも」と思います。
なんでも行列マーケティングというとか。
こんなマーケティング戦略に日本人はのせられてしまっているんです。
私もちょっと冷静に考えてみると、こんなバンドワゴンにのりまくってます(笑)
流行りのものを見かけると思わず並んでしましことも多々。
もともとがミーハーな性格であることも大きいんでしょうね。
認知的不協和の影響もあって
また、認知的不協和といわれる心理も行列に影響を与えています。
認知的不協和とは、『自分の中の矛盾する2つの物事があったとき、不快な気持ちになる』こと。
その不快な気持ちがあればモヤモヤするので、そのモヤモヤを解消しようとする心理的な動きがおきるんです。
わかりにくいので、例をだしますね。
もし『行列に長時間並んだ』のに、『その店が美味しくなかった』ということがあれば、人はモヤモヤと矛盾を感じてしまいます。
でも、その『長時間並んだ』という事実は変えることができないので、
- 『期待と少し違ったけど、新しい味で面白いものを食べれたように思う』
- 『これは自分には味がわからなかっただけで、世間一般的には美味しいだろう』
などと解釈しなおすことで矛盾を解消しようとします。
つまり、行列ができていることで、本来の自分の評価を曲げて高く評価しようとしてしまうんです。
こんな認知的不協和な心理的な動きがあるのも、上で紹介した行列マーケティングでは応用しています。
人は何か行動をすると意味づけしたくなる生き物ですしね。
行列に並ぶことはマジョリティ(多数派)にいる感じがするから
行列に並ぶことで、マジョリティ(多数派)にいる感じがして安心が得られます。
特に日本人は集団に属したい性質が強い民族だと言われてますよね。
以前に比べてだいぶ崩れてきたように思いますが、まだまだ
- 会社
- 組織
- 学校
- 地域
などに属していることで安心感を得る人が日本人に多いようです。
行列に並ぶような店に行くことで、多数の一員になった感じもあります。
このような所属意識の強さもあるので、日本人は行列に並ぶことにためらいが少ないのでしょうね。
協調する姿勢が求められることが多いから
日本人は社会的に個性よりも協調する姿勢が求められる事が多いです。
これも以前に比べて変わってきましたが、会社でも自分の意見を言うことより、協調する姿勢のほうを評価されたり。
自分の意見がだすのが苦手なこともあって、右にならえという感じの行列にも並ぶということですね。
もちろん会議など場で意見など結果をだすことも求められますが、普段の仕事姿勢などは協調性がかなり重視されています。
日本の社会は結果をだすことよりも社内政治が強い人が出世するなんていいますが、これも協調性が評価されている証とも言えるでしょう。
小さいときからの教育
日本人は幼稚園や小学校低学年の小さいときから、整列をさせる文化があります。
なんでもアメリカなどでは、小さいときから整列させたりしないとのこと。
こんなふうに小さいときから整列させる文化があるので、日本人は行列に並ぶことが普通のことのように感じるんですね。
確かに私の子供は幼稚園に行ってますが、運動会や色んな場面で整列させています。
まあ、これは悪いことだけでなく、自分を律することも覚えているとは思います。
でも、これは日本人が行列好きなメンタリティにもつながっているんですね。
面白いですねぇ。
並んだということが自慢話のように話す
日本人は並んだことを自慢話のように話すことが多いです。
- ディズニーで○時間並んだよ
- 〇〇という店で30分以上並んだ
などとドヤ顔で話します(笑)
日本人って我慢したことなどが自慢話になる国民性があるんですね。
『苦労自慢』なんて言葉もありますし。
一見苦労ってネガティブに見えますが、苦労が自慢になるってなかなかすごい国民性です(笑)
そんな苦労自慢の文化も、日本人が行列に並ぶことと影響はあると思います。
行列をイベントとして一体感を感じている
日本人は行列をイベントの一環として考えていることもあります。
多くの人が参加するイベントや場所に行くと、どうしても行列に並びますよね。
- コンサート
- フェス
- フードイベント
- ディズニーなどの混んでいるテーマパーク
などで並んでいると不思議な一体感を感じることがありませんか。
同じイベントに並んでいる仲間感を感じるというか。
私もロックフェスで並んでいると、一緒に並んでいる人たちとなぜだかわからない仲間感を感じることがあります(笑)
そんなふうに行列から一体感を感じることができることもあるので、日本人は行列を並ぶことが平気なんです。
日本人は行列を一体感を感じて、ある種の楽しさを見出しいるんですね。
「楽しさを見出すって本当にすごいなあ」って私個人的には思いました(笑)
まとめ
日本人が行列に並ぶのが好きな理由をまとめてみました。
もちろん、「他の国も行列に並んでいるのでは?」なんて意見もあるのをわかっています。
でも、あえてまとめてみると、日本人の教育や性質からきていたことが整理できました。
ある角度から、日本人の特性が少し理解できたように思います。
ちなみに金持ちは行列に並ばないと言われています(笑)
下はそんなお金持ちと行列の関係を解説した記事です。よければあわせてお読みくださいね。
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