新人の積極性がないと「どうしたものだろう?」と思ってしまいます。
新入社員なのでわからないことが多くて色々と大変だと思いますが、わからないことが多いからこそもっと積極的に質問したりした方がいいのに動いてくれませんよね。
そんな新人さんの将来が心配になったりすることも…。
そこで、新人の積極性がない理由とその対処方法を解説していきます。
この記事を読んで少しでも新人さんとの関わり方のヒントを得てみてくださいね。
新人の積極性がない理由は?
受け身で応用がきかないのは?
新人さんで積極的でなく受け身すぎることもあります。
受け身であると、当然かもしれませんが応用することもできなかったり。
例えば、言われたことはこなすけど、それ以上のことはやらなかったりします。
まあ、仕事の全体像がわからないので、やらないのではなくできないのかもしれないのですが…。
こんなふうに新人さんが受け身なのは、自信がないからというのも大きいでしょう。
もちろん、その新人さんのもともとの性格もあるとは思いますが、やっぱり人間って自信がないものに取り組むことはためらいますよね。
また、自信がなくて「新入社員ごときの自分が…」という思いがある新人さんもいたり。
このように新人さんが受け身気味であることは、新人さんなりに事情があるんですよ。
質問も積極的に聞きにこないのは?
積極的ではない新人さんは質問も聞きにこなかったりすることも…。
でも、これも新人さんなりに事情があります。
やっぱり新しい職場は、
- かなり緊張する
- 仕事の概要・全体像もわからない
- 新しい人間関係を構築する必要がある
などなど大変です。
こんなふうに大変なので、新人さんは新しい環境でとまどっています。
ちょっとした混乱状態でもあるので、
- 自分が何をしても大丈夫か?
- どう動いていいのか?
わからないものです。
そして、わからないことが漠然しすぎていて、何がわからないかを新人さん自身が把握できていないので、質問ができないんです。
また仕事の概要もわかっていないので、知識があったとしてもバラバラでつながってなかったり。
ああ、新人さんは新人さんで大変なんですね(笑)
積極性がない新入社員にやる気や意欲を持ってもらうための方法は?
長い目で見てあげる
積極性がない新人さんが少しでも意欲をだしてもらうには、『長い目で見てあげる』姿勢が大切です。
その新人さんを長い目で見てあげるためにも、自分の新人時代のことを思い出すのもいいでしょう。
自分の新人時代のことを思い浮かべてみると、意外と大したことない場合も多々あるのではないでしょうか。
もしかしたら、かつての自分も「積極性がなくガッツも感じられない」なんて思われていたかも(笑)
たとえ、積極性の部分は大丈夫だったとしても、他の部分がまだまだの自分を思い出したりするのでは?
自分の新人時代のころって意外と忘れているものです。
こんなふうに自分の新人時代のころを思い出すと、積極性がないように見える新人さんにも寛容(かんよう)に接してあげやすくなりますよ。
多くのビジネスマンが、
- 仕事をようやく覚えたくらいで1年は終わってしまう
- 新人は3年たってやっと使い物になるもの
などと言っています。
長い目でその新人さんを見てあげてくださいね。
「仕事の種類を覚えてないだけ」と考えあげる
言われたことしかやらない新人さんを見ると、もっと積極的になって欲しいと思いますよね。
でも、言われたことしかやらないのは、仕事の種類を知らないだけとも言えます。
実際、言われたことはやってくれているわけですから。
確かに、全てを1から10まで教えるのは大変です。
なので、どんどん積極的に質問してチャレンジして欲しいとも思うでしょう。
でも、上でもお伝えしましたが、新人さんは新しい環境でとまどっています。
どんどん質問できないのは、そんな余裕がないということです。
もし余裕があるように見える新人がいても、実際の心のうちはわからないものです。
少なくとも言われたことはやってくれているわけですから、その部分を評価してあげましょう。
なかには、言われたことすらできない新人さんもいるんです。
例えば、私の新人時代は言われたことすら理解できず、とんちんかんなことばかりをしていました(笑)
でも、今は人を指導するポジションにいたりします。(そんなに大きな組織ではないですが)
人間変われるものですね~。
できる人と比較しない
積極性がないタイプの新人さんは、できる他の人と比較しないほうがいいです。
積極性がない人は自信がないことも多々あります。
なので、できる人と比較してしまうと、余計に自信を無くしてしまったりすることも…。
できる限り他人と比較せずに、昨日の新人さんと比べて成長したかどうかという目線で見てあげるといいでしょう。
「あっ、昨日よりもできること増えているな」と思うと、その新人さんの成長を感じられるものでです。
そうすると、「積極性がない」とその新人さんに思っていたモヤモヤした気分も多少マシになったりしますよ。
相手の話を聞いてあげる
積極性がないタイプの新人さんには、その新人さんの話をよく聞いてあげることも大事です。
人間って話を聞いてあげると味方のように感じるもの。
どんな働き方がしたいのか、将来どうなりたいかなどなど、いろいろ聞いてあげてみてください。
その際、自分の意見で新人さんをジャッジ(裁定)するのではなく、受け入れる姿勢で聞いてあげるとよりいいでしょう。
しっかりと話を聞いてくれる人に対して親しみもでてきます。
親しみがでてくると信頼関係も築きやすくなって、自然に相談や質問も増えてくるものです。
どんどん褒めてあげる
何度もいいますが、積極性がない新人さんは自分に自信がないことも多いです。
そんな自信がないタイプには褒めて育ててあげることが有効だったりします。
自信がないと、どうしても受け身になって行動につながりません。
でも、そこで褒めてあげると、少しずつかもしれませんが行動してくれるようになります。
割合でいうと、7割は褒めてあげる感じ。
ただ、仕事の厳しさも教えてあげる必要があるので、
- 褒める7割
- 諭す(さとす)2割
- 叱る(しかる)1割
くらいの比率でちょうどいいくらいではないでしょうか。
ちょっと新人さんに優しすぎると思われたかもしれませんが、積極性がないタイプの新人さんですから褒めるのが多めくらいでちょうどいいかと。
どうしても「新人のくせに」などという新人を下に見る意識が働くもの。
なので、褒めるのを多めくらいで意識しておかないと、厳しく接してしまいがちになってしまうんです。
実際、私の友人の職場も上の比率で新人さんに接するようになって、新人さんが辞めることが減ったようですよ。
仕事はできることからやってもらって徐々にレベルアップ
積極性がない新人さんには褒めて行動したら、次の課題を少しずつ与えてあげるようにするといいです。
大きな目標設定もして取り組んでもらうのもいいのですが、積極性がない人は目標を負担に思うこともあります。
なので、簡単な仕事からやってもらって少しずつレベルアップしていくイメージで取り組んでもらってたらいいでしょう。
(もちろん大きな目標を持ってもらうことは悪いことでないのですが、もう少し自信を持ってからでもいいかも)
そのとき、質問や発言することの重要性を伝えるとよりいいです。
そうすると、仕事もこなせるようになることで自信も少しずつ生まれ、質問や発言も増えていき、自主的に行動できるようにもなっていきます。
目の前の仕事を1つ1つクリアしていく感じで、充実感をもたせてあげるイメージです。
ああ、しかし、新人教育って本当に大変です(笑)
でも、新人さんが早々に辞めてしまうよりマシですからね~。
感謝の気持ちも伝える
その新人さんに感謝の気持ちを伝えてあげることも大切です。
新人に感謝なんて思われるかもしれませんが、感謝「ありがとう」は最強クラスのポジティブワードです(笑)
新人さんは、
- 新しい業務
- 新しい人間関係
- 新しい生活
と新しいだらけで本当に大変です。
特に積極的でないタイプの新人はなおさら余裕がなくなります。
そんな余裕がない状況の新人さんに感謝の言葉を伝えると、暗闇に光が差し込んだように見えるものです。
なので、自社の仕事を覚えようと努力してくれることに「ありがとう」と伝えてあげましょう。
感謝してあげると自分も仕事や会社で貢献しているように感じられて、その新人のやる気も向上するものです。
また、「ありがとう」と言うことで、なぜか教育をしている自分自身もポジティブになる効果も。
「ありがとう」というポジティブワードを発すると、不思議と心が気持ちよくなったりします。
感謝することで、その新人だけでなく、新人教育で病みそうな自分(笑)をも救ってくれたりもするんです。
「感謝の心が大事」といろんな偉い人が言ってますが、人間社会の真理の一つかもしれませんね。
感情的にならない
新人全般にいえることですが、積極性がない新人さんには特に感情的に怒ったりしないことも大事です。
ただでさえ積極的でなく受け身なのに、感情的に怒ったりしてしまうとよけいに萎縮(いしゅく)してしまいます。
感情的になってしまうと、その新人さんに行動しない理由を与えてしまうんですね。
また受け身なタイプの新人は人の顔色をうかがうタイプの人もいます。
顔色をうかがうことは空気を読むことにもなるので悪いことではないのですが、すぐに一歩が踏み出せない傾向もあります。
そんな顔色をうかがうタイプの新人さんに感情的な態度をだしてしまうと、「この人は信用できない」と思われてしまい、さらに行動しなくなります。
なので、できる限り感情的にならずに、接してあげましょう。
他の人がどのように動いているのか観察をすすめる
積極性がないのは他と比較できないから積極性がないのかもしれません。
そこで、「周りの人がどんな感じで動いていて、仕事をしているかそれとなく見てみよう」と言ってあげてもいいかも。
もちろん先輩の動きは全てわからないかと思いますが、どんな発言をしているか見ていくと会社の雰囲気などもわかってくるものです。
もし少しだけ先輩の社員さんがいたら、その人の動きや発言をみるようにアドバイスしてもいいでしょう。
しばらく先の自分像がわかるので、より働く姿をイメージしやすくなるかもしれません。
全ての業務を箇条書きにして渡してあげる
あなたの仕事にもよりますが、積極性がなく必要以上に仕事をやらないのであれば、業務の内容を箇条書きにして渡してあげてもいいでしょう。
その際、優先順位などもつけてあげるといいと思います。
全体像がよく見えないから、言われたことしかやらないのかもしれません。
できる範囲でいいので、業務の内容を箇条書きにして渡してあげたら、今はどの作業をやっているかイメージしやすくもなりますよ。
まとめ
積極性がない新人への対応方法を解説しました。
新人教育って本当に大変です。
でも、新人に教えてあげることは学びになって、自分自身の人間のクオリティも大きくあげることもできます。
この記事を読んで積極性がない新人さんとの関わり方にヒントを得れば幸いです。
また、下の記事は新入社員が元気がなくなったときの対応を解説している記事です。
積極性がないタイプは元気がなくなることもあると思うので、よければあわせてお読みくださいね。
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