新入社員が泣くと、こちらも対応に困ってしまいます。
新人に泣かれると、言ってるほうも何も言えなくなってしまったりするもの…。
なので、教える立場からすると、かなりやりづらいですよね。
そこで、新入社員が泣く理由を整理して、新人が泣いてしまったときの対処方法を解説します。
この記事を少しでもその泣く新入社員の対応に役立ててください。
新入社員が泣く理由を整理すると…
学生生活でのストレスが減っている
新入社員が泣くのは、ストレスに耐える力が身についていないまま、社会にでてしまったということが大きいでしょう。
今の社会は、
- 昔のようなとんでもない勢いで怒る先生もいなくなっていたり(とんでもなく怒る先生は先生で問題はありましたが。笑)
- 親も優しかったり(友達感覚の親も増えています)
- 部活の先輩後輩関係も以前ほどの縦社会でなくなっていたり
するものです。
そんなふうに今の社会は学生生活で過度のストレスを経験することなく、社会に出れてしまうもの。
理不尽に怒鳴り散らす大人が減ったのは社会が成熟しているからとも言えますが、その分、成長するために必要なストレスを受けていない学生も増えてきます。
そんなストレスに触れずに社会に出てしまうと、仕事での責任感に耐えきれずに泣いてしまう新人がいてもおかしくないです。
学校での勉強は、生きていく知恵と同じではない
学校での勉強は社会生活を円滑にすすめるためには、必ずしも役に立つものではないことも大きいです。
やっぱり
- 社会で生きていくための知恵
と
- 勉強で得た知識
は少し違うものです。
そんな社会で生きるための知恵が身につかず社会にでてきてしまうと、どうしたらいいのかわからずパニックになってしまいます。
パニックなると、どうしていいかわからず泣いてしまうんですね。
新人が泣いてしまったときの対処方法
あわてず冷静な気持ちで対応
新人さんが泣いたときは、あわてず冷静な気持ちで対応することが大事。
泣いているからとこちらが動揺しても仕方がないです。
もちろんこちらの言い方がきつく感じさせてしまっているなら、その部分は改善したほうがいいかもしれませんが、必要以上にこちらが謝る必要はありません。
こちらもその新入社員の成長のために、指導したはずですしね。
まあ、突然泣かれたら、「おいおい、なんでだよ」とこっちも動揺してしまう気持ちもわかります(笑)
でも、新人さんが泣いたとしても、できる限りあわてず冷静に対処するようにしましょう。
子供のように接し期待を必要以上にしない
その泣く新人さんと接するときは、子供のように接して期待を必要以上にしないようにするといいです。
やっぱり期待するから、こちらも動揺してしまうわけです。
なので、その新人さんのことを子供のように考えて接しましょう。
小さい子供を子育てした人はわかると思いますが、小さい子供に対して『1つ1つのことにそこまで期待はしないけど、成長することの信頼は持つ』ように接していると思います。
『期待はしないけど、成長することを信頼する』
こんな子供に接してあげるような姿勢で、その新人さんとも接してあげましょう。
多くの教育担当者の人が、「新人教育は子育てと同じ」とも話しています。
- 「普通これくらいわかるよね」
- 「こんなことで泣かないよね」
と期待するから、こちらも新人さんが泣くと動揺してしまうものですしね。
上司にも相談する
その新入社員が泣くのであれば、上司にも相談するようにしたほうがいいでしょう。
上司からの少し離れた目線での冷静なアドバイスももらえるかもしれません。
そんなアドバイスをもらえないとしても、「あなたがいじめているのでは?」と思われないために事前に上司に相談しておくといいんです。
上司に相談しておくことで、適切な指導をしているアピールにもなりますしね。
「1年は続けてみよう」と言う
泣いている新入社員は目の前の仕事ができなくて、先が見えず「ずっとこのままでは?」と不安で泣いている可能性もあります。
そこで、「1年は続けてみよう」と声をかけてあげるのもいいです。
その新人さんに成長には時間がかかることを暗にわからせてあげる感じ。
また、その際、
- 「1年続けてみてダメだったら、それはこの仕事が向いていないことがわかっただけ。」
- 「この世の中に仕事は何個でもある。」
などという言葉も添えてあげると、目の前の仕事ができなくてもポジティブに取り組みやすくなるかも。
その新人さんは仕事ができない状況がずっと続きそうで不安を感じているので、「たとえ仕事ができなくても別の仕事がある」と教えてあげることで、不安を軽減してあげているんですね。
その新人さんは、
不安で緊張して新たな失敗を呼ぶ
↓
そしてまたその新人は泣く
という悪循環が起きていることもありえます。
不安を軽減してあげるだけで、泣くことや仕事の失敗も減らせるものですよ。
一度根本に立ち返って話をしてみる
新入社員は仕事で泣くのであれば、仕事観などの根本的な部分が理解できていない可能性もあります。
そこで、
- 仕事とはなにか
- 責任とは
- 注意や指摘の必要性
- 仕事で泣いてしまうと相手はどう思うのか
などなどをその泣く新入社員に問い投げかけてみましょう。
その際はあわてずに対話する姿勢でのぞむといいです。
新入社員にじっくり考えてもらうことで、仕事に対する意識も変化して泣くことを減らせたりしますよ。
良かったことを毎日報告させる
泣く新人さんによっては、仕事ができず何をしたらいいのか自信がなくて泣いてしまっていることもあります。
そんな結果、辞めてしまうこともあったり。
もし新人さんに辞められたら困ってしまいますよね。
会社的にも採用にお金がかかっていますし、新人が育ってくれないと目の前の仕事の軽減にもつながりません。
なので、少しでも自信をださせるために、1日で良かったことや出来たことなどを報告してもらうのもいいです。
良い部分の報告を受けるとこちらも褒めやすいですし、新人さんも自信を持ちやすくもなります。
過保護すぎるかもしれませんが、その新入社員の仕事への意欲を維持してあげやすくできるんです。
このやり方は他のやり方も組み合わせて、アメとムチ的に使いこなしてみるといいかもしれません。
しかし、新入社員を育てるのって大変ですね(笑)
泣いている時以外は…
泣いている時以外は普段どおりに接する姿勢も大事です。
泣いてしまった新人は新人さんなりに、普段通り接してくれる人はありがたいもの。
泣いているからとこちらが必要以上に気をつかって接してしまうと、向こうも気をつかってしまって変な関係性になってしまいます。
そんな変な関係性だとお互い意見や相談が言いにくくなって、その新入社員の成長もしにくくなってしまうものです。
なので、できる限りでいいので、泣いている時以外は普段と同じような姿勢で接するようにしましょう。
1人で泣くことをすすめる
その新入社員に対して、泣くのだったら1人になれる場所で泣くことをすすめてみるのもいいです。
泣きたい気持ちはわかるけど、
- トイレ
- 階段の踊り場
- 外出など
で泣けばいいと伝えてあげましょう。
泣くことを見せることは相手の負担にもなっているということをわかってもらう感じ。
また、新人じゃなく社会人生活が長くても、泣きそうなことは多々あるものです。
なので、「先輩でも仕事がうまくいかなくてトイレで泣いている人もいる。でも涙は見せないんだ。」との内容を同時に伝えてたらより効果的かもしれません。
1回ガツンと言うのも
言い方に注意が必要ですが、泣くことがなかなか治らないのであれが、一度ガツンと言ってあげるのもアリです。
もちろんガツンと言ったあとのフォローも大事ですが、なだめてあげるだけだと甘えが生じるもの。
仕事には厳しさがあることをわかってもらうことも必要ですしね。
例えば、
- 「泣かれると何も言えなくなる」
- 「あなたは給料をもらっている社会人」
などとガツンと言ってから、「意見を言うのは仕事の仲間として信頼しているから」とフォローを伝える感じです。
私の友人の職場でも新人で泣いてばかりの人がいました。
でも、一度ガツンと言ってからは、その新人さんはできる限り泣かずにがんばるようになったようです。
その友人が普段は優しいきつい言い方をしないタイプだったのも、大きかったかもしれませんね。
まとめ
泣く新入社員の対処方法を数多く紹介しました。
これらの良いと思うものを組み合わしてもいいですし、良さそうに思う1つを自分の職場にあわせてアレンジして使ってみるのもいいと思います。
泣く新人がいたら大変ですが、新人教育は自分自身の成長にもなります。
新人教育とともに日々の仕事がんばってくださいね。陰ながら応援しています。
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