人混みの中でベビーカーを利用していると、なんとなく厳しい目線にさらされることもあるように思います。
私も子供が本当に小さいときに、街中に行く用事がありました。
そのときベビーカーを利用したのですが、迷惑そうな目線を感じたことがあります。
(まあ、確かに迷惑をかけていることは事実なんですが…)
人混みでのベビーカーってみんなどう思っているのかあらためて気になりました。
そこで、この記事では人混みでベビーカーって邪魔(じゃま)かどうか、いろんな意見をまとめてみました。
また抱っこ紐(ひも)についても数多く意見があったので、これもまとめて紹介していきます。
人混みでベビーカーって邪魔(じゃま)?
人混みでのベビーカーに対する正直な意見はどうなの?
残念ながら人混みのなかのベビーカーは邪魔(じゃま)に思う人の方が多いようです。
- お祭り
- 混雑時の電車
などの人混みにベビーカーで来てしまうと、邪魔に思うという意見が多かったです。
中にはイラッとしているのか、「屋外でのベビーカーを禁止にして欲しい」ぐらい強く思う人もいました。
ベビーカーに対して厳しい意見がある一方…
上のような厳しい意見がある一方、ベビーカーに対して肯定的(同情的)な意見もありました。
- 「イベントを楽しみたい」というベビーカーを押している親の気持ちもわからないではない。
- マナーが悪い人がどこにでもいるのに、なぜベビーカーを押している人だけを標的にするの?
- 別にお祭りなどの混雑時にベビーカー以外にもぶつかれたりするのが普通なので気にしない。
というベビーカー擁護(ようご)の意見もありました。
一部のベビーカーを押している親の態度のために…
一部のベビーカーを押している親の態度がよくないこともあって、ベビーカーの印象をより悪くしていることもあるようです。
混雑した中ではどうしてもベビーカーが他人の足に当たったりしますしね。
真偽のほどはわかりませんが、実際、ベビーカーに当たられたのに、まったく謝ってくれなかったという意見はものすごく多かったです。
「抱っこするのが重いから、ベビーカーで来ているのでは?」ぐらいにと思われているようです。
もちろん混雑時にベビーカーを利用するのもやむ得ない事情もあると思うのですが、一部のマナーの悪い親のために、よけいにイメージが悪くなっている状況のように見えました。
「育児が大変だから優先的で当然でしょ。ベビーカーを押しているのだから、あなたがどいてよ。」的な態度に見える人もいるとの意見も…。
その真相はわかりませんが、人混みってそもそもイライラする要素が多いです。
たしかに国土交通省のベビーカーのガイドラインなどでは、『公共交通機関においてベビーカーを折りたたまずに使用できるよう取り扱うことを基本』となっていますが、「だから当たり前でしょ」では、理解が得られにくいかもしれません。
人混みでは赤ちゃんが危険であるし、楽しめてるの?
人混みに行くことは赤ちゃんが危ない?
「そもそも混雑した場所に赤ちゃんを連れて行くのは危ないのでは?」という意見も多かったです。
人混みでは大きな荷物などが赤ちゃんの目の前にくる可能性も。
例えば、お祭り時などは、串にささったものや焼きものを持っている人がいます。
お祭り会場の道路が食べこぼしで汚れていることが多いですよね。
ということは、そんな持っている食べ物を落とす人も多いということです。
それらの食べ物がベビーカーに乗っている赤ちゃんに、ふってこないとは限りません。
また、お祭りやイベントなどでは買ったばかりの熱々の食べ物をぶら下げて歩いている人も多く、高さ的にちょうど危ないです。
そして、ベビーカーにつまづいた人がのしかかってくる可能性も…。
混雑時は足元が見えていないことがあって、ベビーカーの車輪の位置を把握しにくかったりしますよね。
よけいなトラブルに巻き込まれる可能性も
上に書いたようにベビーカーにイラッとする人も多くいるので、よけいなトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。
人が多いということは、いろんな考えをもった人もいるということ。
なので、人混みにはどんな人がいるかわからないです。
そんなベビーカーを邪魔に思っている人から文句を言われることも考えられます。
私個人的にはベビーカーにもう少し優しい社会になってほしいとの思いがあります。
(ベビーカーでお祭りに行ける社会って、よさそうじゃないですか?)
でも現実は邪魔と考える人が多いので、そんな人たちから赤ちゃんを含めて自分たちを守る必要があります。
ベビーカーを押すことで他の子供が危険な目にあうことも
また、ベビーカーを押すことで、「その場所にいる他の子供が危険な目にあうかも」ということも指摘する人もいました。
大人だったら少々足にぶつかっても大丈夫だけど、歩いている幼児にベビーカーをぶつけてしまったり足を踏んでしまったり。
私の友人も結構なスピードで向かってきたベビーカーに、子供がひかれそうになったこともあったそうです。
もちろん大人もベビーカーに足をひかれて、怒っている人も多くいました…。
そもそも赤ちゃんは楽しめているの?という意見も
何らかの刺激はあるとは思いますが、基本ずっと座りっぱなしで赤ちゃんは楽しめないのでは、という意見も多数。
「イベントなどに行くのは赤ちゃんが大きくなる数年のガマンということはできないの?」という意見もありました。
確かに人混みにも程度があります。
普段の街中の人混みであれば、まだベビーカーを通るスペースもあります。
でも、お祭り会場などで健常者でもつらいぐらいの人混みに、ベビーカーで来ていることが問題とも言えます。
子供を育てた先輩ママさんからは、人混みのなかにベビーカーで行こうとする発想がなかったとの意見も…。
なんだか、ベビーカーに対して否定的な意見が多いですね…。
ここまで否定的な意見が多いと、「もう少し寛容(かんよう)な社会になってもいいのでは???」と私個人的には思ってしまいます。
人混みではベビーカーではなく抱っこ紐(ひも)がいい?
では、人混みではベビーカーではなく、抱っこ紐(ひも)がいいのでしょうか?
確かに抱っこ紐(ひも)なら、人をベビーカーでひいたりすることはないですし、親の目も行き届いてベビーカーよりは安全そうです。
なので、ベビーカーに乗せていても、抱っこ紐も持っていき、その場所で使い分けている親もいます。
混雑している場所では抱っこ紐を使って、ベビーカーを使える場所ではベビーカーを使うようにしているそうです。
親もずっと抱っこ紐では体力的にも大変です。
私も買い物などで街中に出かけるときは、抱っこ紐とベビーカーを併用して使用していましたよ。
ただ、抱っこ紐を使っても、そもそも混雑時に乳幼児を連れて行くこと自体がどうなのだろう?という意見もありました。
混雑時に抱っこ紐では、熱がこもってしまうでしょうし…と。
抱っこ紐はベビーカーに比べて周りに迷惑はかけにくいですが、やっぱり否定的な意見もありました…。
人混みには赤ちゃんが連れて行かないほうがいいのでは?という意見が根強くありましたね。
確かに、できたら人混みには連れて行かない方がいいとは思いますが、親それぞれで事情があるのも事実なんです。
人混みにベビーカーで行くのはそれぞれに事情があるのも事実
親それぞれの背景を想像してあげて欲しい
一部のマナー違反をする親のおかげで、ベビーカーの印象が悪くなっていることもありますが、ベビーカーを押しているほとんどの親たちは、マナーを考慮しているはず。
なので、「それぞれの親の背景まで想像してもらって、暖かく見守ってほしい」と私個人的には思います。
例えば、新米ママ・パパで、赤ちゃんとお祭りに参加するとどうなるか?が、よくわかっていなかった可能性も。
また、本当はお祭りに赤ちゃんを連れて行きたくなかったけど、上の子が行きたいとグズったので仕方なく行ったって親もいるでしょう。
親も親初心者で、初めての経験であるので、思いがけずマナー違反になることもあります。
別にベビーカーの問題だけでなく、人間って失敗しまってから、気づくことも多いですよね。
やむ得ない事情で混雑に出向く親も多い
また、やむを得ない状況で混雑したなかベビーカーを押している人も多いです。
お祭りは親の選択なので、邪魔だと思われてもある意味、仕方ないのかもしれませんが、混雑にいるベビーカーをひとまとめに邪魔だと思う社会ってどうなんでしょう?とも思います。
- 子供の受診が9時からで、仕方なく通勤で混んでいる中、電車に乗っている親
- 病院受診時間もあって混雑した電車に乗る必要があるけど、年子の兄弟がいて、どうにもベビーカーをたためないなんて親
- 男も育児に参加する時代になったとはいえ、多くの家庭では母親が1人でワンオペ育児をしている(つまり大変)
などなど、様々なやむ得ない事情があります。
上のようにやむを得ず人混みにベビーカーで行って、「できる限り周囲に迷惑をかけてしまって申し訳ないです。まわりの方々に見守ってくれたおかげです。」なんて謙虚に思うママさんも多くいます。
人混みのベビーカー問題はお互いの想像力が大事
人混みのベビーカー問題は、それぞれが勝手に独りよがりに思っているからとも言えます。
なので、それぞれの親の背景をちょっとでも想像してあげたら、少しは寛大(かんだい)になれると思います。
当然、ベビーカーを押している親も、「ベビーカーを押しているのだから優先して当たり前」ではだめです。
ベビーカーを押していることでいろんな人に迷惑をかけている現実もちゃんと考える必要があります。
このようにお互いの立場や背景などを謙虚に考えあうような、寛大な社会になってほしいなと私個人的には思いました。
えらそうに言っているけど…
まあ、このようにえらそうに言ってますが、私もちゃんと背景などを想像してあげれてなかったんですけどね(苦笑)
ちょっと話はずれるかもしれませんが、最後に私が想像力がなかったときの例を(恥ずかしいんですが)紹介します。
『人間は相手の立場になるまでわからない』という話を実例で紹介したほうがわかりやすいと思ったので、最後に紹介してこの記事をしめたいと思います。
(以下:想像力がなかった実例です)
実は街中などでは、車椅子やベビーカーの人はエレベーターでしか改札口などに移動できなかったりすることも多々。
しかし、私を含めた健常者がエレベーターに多く乗っていて、ベビーカーや車椅子利用者が乗りこみにくい状況になっていることがかなり多いです。
これは、いざ自分がベビーカーを押して街中を移動してみて、わかったことでした。
このことは私が大阪駅周辺をベビーカーで移動していて気付いたことです。
大阪駅周辺はエスカレーターで移動するとわりあい快適なんですが、エレベーターが限られていて車椅子やベビーカーの人は結構移動が大変なんです。
そんな数少ないエレベーターに私が乗ろうとしたら健常者が数多く乗っていて、なかなか乗りこみにくい状況でした。
何とか駅ビルのエレベーターに乗りこめたと思ったら、1階分だけの移動にエレベーターを使う人も多かったです。
「それだったら、エスカレーターを使ってよ…。エレベーターの場所も迷いながら探して、ようやく乗りこめたのに…」と心のせまい私は思ってしまいました(笑)
でも、以前の私のことを考えてみると、私は駅ビルなどで1~2階しか移動しないのに、エスカレーターではなくエレベーターを使っていることも多々ありました。
人間って勝手ですね(笑)
(今の私は「近くにエスカレーターある場合は、車椅子やベビーカーの人が使いやすいようにエスカレーターを利用しよう」と思ってます。)
本当にそれぞれの立場になってみないとわからないという事例を恥ずかしながら紹介させていただきました。
こんな恥ずかしい事例から、「それぞれの立場にならないとわからない。それぞれのことを考えようとする姿勢って本当に大事だなぁ」って少しでも思ってくれたら幸いです。
また、人によっては、人混みが苦手だから、よけいにベビーカーについていろいろ思うこともあると思います。
下の記事は人混みが苦手な原因とその克服方法について解説しています。よければあわせてお読みください。
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