新入社員の元気がなくなると心配ですよね。
せっかく入ってきてくれた新人さんなのに、辞められても困ります。
そこで、新入社員の元気がなくなる理由を整理して、その新人さんの不安を解消してあげる方法を解説していきます。
この記事を読んで、その新人さんとの接し方に役立ててくださいね。
新入社員の元気がなくなる理由は?
新人の元気がない理由
その新入社員の元気がないように見えるのは、
- やりたい仕事と違っていた(ミスマッチに感じた)
- 新しい知識や技術の習得、人間関係の構築などのプレッシャーにやられた
の2つの可能性が考えられます。
やりたい仕事と違っていた(ミスマッチに感じた)
やっぱり自分のやりたい仕事と違っていて、ミスマッチに感じるとやる気もなくなるものです。
「そんなの就職活動で把握してよ!」と思われるかもしれませんが、いざ働いてみないと実際の部分はわからなかったりします。
特に新卒だった場合は、今まで学生だったので仕事のイメージが持ちにくくて当たり前ですよね。
なので、いざ働いてみると、新人さんは
- 会社や先輩にお客さんを理解しようとする姿勢が見られない
- 自発的に行動させてくれない
- ルーチンワークばかり
などと感じてしまいます。
「そんなことを思われても、新人だから視野がせまいよ…」と正直思ってしまいますよね(笑)
でも、新人さんは今の業務に上記のように感じてしまうのだから仕方がないです。
今の時代は何でも合理化された時代でもあります。
そんな時代を生きてきた新人たちなので、
- 文句を言わずにまずはやってみる
- コツコツと少しずつやる
などの素朴で地道な姿勢は養われにくかったりするものなんですね。
(ちなみに下の記事は元気がないのではなく、新入社員が偉そうなときの対応方法を解説した記事です。こんな偉そうな新人さんがいるなら、この記事も参考にしてみてください。合理化された先輩後輩が薄い時代でもあるから偉そうな新人さんもでてくるんですね 笑)
プレッシャーにやられた
その新人さんの元気がなくなったのは、プレッシャーにやられた可能性も。
- 新しい知識や技術の習得
- 新しい人間関係の構築
などなど新入社員にとって様々なプレッシャーがあります。
やっぱり新生活って大変です。
私も新入社員のころを思い出すと、胃がキューっとなります(笑)
また、学生の頃に失敗などの挫折感を味わっていないのも大きいでしょう。
学生のうちは勉強さえできたら大丈夫なところもあります。
勉強はまじめにやれば、そんなに難しくなかったりするもの。
でも、仕事は想定外のことが起きるのが当たり前ですし、努力も報われるとは限りません。
こんな背景もあってその新人さんはストレス耐性がなく、元気がなくなっているのかもしれません。
新人の元気がなくなったときの心構えは?
自分が新人だったころと同じように接しない
元気がない新人さんへの対応として、大事なのは『自分が新人だったころと同じように接しない』ことです。
時代は変わっていて、新入社員とは育ってきた環境も異なるもの。
それなのに、極端な企業であれば高度経済成長期のような昭和的根性論を求めたりする企業もあるとか聞きます。
まあ、そこまで極端に接しなくても、どうしても自分らの価値観を押し付けがちです。
確かに自分らの企業文化に慣れてほしいとの考えもあるとは思います。
そんな気持ちもわかるのですが、その新入社員からすると文化が異なりすぎて、混乱しているかもしれないんです。
その新人さんが辞められたら困ってしまいますよね。
なので、この時代の新入社員の特徴を考えてあげて、やり方を模索してあげる姿勢で接してあげましょう。
新人は何もできなくて当たり前と考えてあげる
その新入社員の元気がなくなっているのは、もしかしたら仕事の接し方が厳しすぎな感じになっているのかもしれません。
「仕事だから厳しくて当たり前」と感じられるかもしれません。
でも、上でも説明したように、仕事観も新人さんの世代と自分たちでは異なる可能性もあります。
そんな新人さんに厳しく接しすぎても、うつ気味になって辞めてしまうもの。
なので、『新人は何もできなくて当たり前』くらいに考えてあげるぐらいでちょうどいいです。
新入社員を子供と考えるイメージ。
多くの新人教育担当者は、「新人教育は子育てと同じ」と話していますしね。
自分たちの仕事観や価値観を理解してもらうのは、その新人さんの元気を取り戻してからでも遅くないです。
元気になってやる気を取り戻してくれたら、仕事を円滑にすすめようとしたり、出世を目指す過程で周りと協調する必要があるので仕事観は勝手に身につくものですしね。
新入社員の不安解消の方法!元気を取り戻してもらうために!
面談をしてガス抜きしてあげる
その新人さんに元気を少しでも戻してもらうためには、新人さんと面談してガス抜きしてあげるといいです。
やっぱり頭の中だけでグルグル考えていると疲れるだけだったりするもの。
なので、親身にその新人さんの思いを聞いてあげて、ガス抜きをしてあげると元気になったりするものです。
また、面談をすると今後の新入社員のためにもなります。
やっぱり実例を通して得れることは大きいです。
実際私の友人はある元気のない新入社員と接して、
- コミュニケーションが密になるような職場
- 遊びみたいに面白いと思ってもらう環境作り
のヒントを得たと話してましたよ。
話をとにかく聞いてあげる
新人さんと話すときは、『話をとにかく聞いてあげる』姿勢が大事です。
よくいう傾聴の姿勢というものですね。
相手に共感してあげることをイメージして、
- 自分が話したい欲求をおさえて、相手の気持ちになって聞いてあげる
- 適度にあいづちして会話を円滑にする
- 表情も相手の話題に応じた表情にする
- 相手の考えを尊重する
などを意識するといいです。
また、いわゆる面談面談した感じではなく、フォーマルすぎない感じで接してあげてもいいです。
元気がない新人さんにとって、面談やミーティング的な感じだと重く感じてしまいます。
なので、ランチを一緒に食べたりといったフォーマル過ぎない姿勢で面談してあげてください。
関心を持ち味方であることを伝える
新人さんに元気をとりもどしてもらうために、その新人さんに関心を持ち味方であることも伝えてあげたらいいです。
周りのみんなから無関心に接しられているように感じると、元気がなくなったりするもの。
実際は無関心というか新しい仕事仲間として淡々と接しているだけなんですが、新人さんからすると寂しく感じたりします。
そんなときにこちらから関心がある態度で接すると、味方のように感じてくれるものです。
また、その新入社員の良い部分を見つけて、肯定的な言葉をかけてあげるのもいいです。
どうしても新人さんにはダメ出しをしてしまいがちですが、ダメ出しばかりだとやっぱり嫌になりますよね。
その新入社員のできている部分を見つけてあげて、モチベーションを向上させてあげましょう。
新人さんを自分の手のひらで転がす感じ。
やる気になってがんばってくれるようになったら、手のひらの転がし方も上手くなっていると思いますよ(笑)
面談時に何気なく聞くことは?
また、面談時には何気なくでいいので、
- 身体症状
- 休日は休めているのか
なども聞いてあげましょう。
ストレスがでていると、不眠、食欲不振、胃痛、頭痛などの身体症状に表れることがあったり。
そして、休日に休んでいるのに休んだ感じにならないのであれば、かなり気持ちが疲れているとも言えます。
症状の重さによっては、カウンセラーや病院受診など専門家にまかせたほうがいい場合もありますしね。
変化のタイミングをしっかり観察をしておく
さらにその新入社員が元気がなくならないためにも、もしくは今後、元気のない新人さんを出さないためにも、日頃の観察が必要です。
やっぱり変化のタイミングがわかると、早期発見できて早期対応ができます。
病気と一緒で多くの場合は早期発見早期対応したほうが、こじれ方がマシなことが多いです。
新人は自分のことをわかっているようでわかっていないものなので、しっかり観察してあげましょう。
例えば、
- 表情が暗いことが増えてきている
- 口数が減る(自分から発言しなくなったり)
- 日誌などで後ろ向きな発言が続いている
- 仕事中にボーッとしていることが増えてきている
- 残業が続くなど勤務状況が辛くなっている
- 批判が増え、しょうもないことに腹を立てたりする
- 人の話を聞かない
上記のようなことがおきていると、ストレスが高まっているともいえます。
そんなタイミングを気付いて話をしてあげると、貴重な戦力として会社に残ってくれやすくなるものですよ。
どれくらい丁寧に接しても…
最後にその新人さんと接しているあなたが疲れないための心構えをお伝えしてこの記事をしめたいと思います。
その心構えとは
『どれくらい丁寧に接していても辞めるときは辞める!』
ということです。
今回の記事で紹介したような対応をしても、どうしても辞めてしまう新人さんはいます。
あなたはその新人さんに立ち直るヒントをあげることはできますが、その新人さん自身が変わろうと思わない限りは変わりません。
やっぱりかわいい後輩とはいえ、他人です。
他人を変えることってかなり難しいこと。
無理に変えようとしても、反発をまねくだけだったりします。
また、今は、
- 「ミスマッチがあった」という思いが消えない
- どうしてもやる気が戻らなかった
場合、第二新卒の転職市場が形成されています。
そんな第二新卒市場では、新卒あつかいで採用してくれる企業も多いです。
そんな第二新卒のサイトに行けば、「第二新卒でも大丈夫だよ」というメッセージであふれかえっています。
新人教育をしているものからすると、「まったく何てサイトだ!」と思ってしまいますよね(笑)
でも、そんな市場がある事実は動かせません。
なので、もし新人さんのことを考えて丁寧に対応してあげたのに、辞めてしまっても必要以上に気にしないようにしましょうね。
まとめ
新入社員の元気がなくなる理由を整理して、その心構えや対処方法を紹介しました。
新人さんを導いてあげることは大変ですが、あなた自身の成長にもつながります。
たとえ思う結果につながらなかったとしても、少なくとも次には活かせます。
新人対応がんばってくださいね。
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